グローバルな人材の確保
130年受け継がれるDNA
当社グループは130年を超える歴史の中で、常に優位性を求めて果敢に挑戦と創造を続けてきました。その情熱を今も受け継ぐ社風と、ジョブローテーションを通して複数の職場を経験し、ともに働く仲間の輪が広がることで、当社グループの良きDNAが引き継がれています。
優位性というのは、社会やお客さまの立場を考え抜き、他社に先んじたアイデアで、熱意を持って粘り強く最後までやり抜くことにより確立されるものです。現在、「きらり技術力」をテーマに、さまざまな取り組みが社内で行われていますが、当社伝統のDNAがまさに原動力になっていると言えます。そのDNAは、2007年に策定したグループ・バリュー「誠意・創意・熱意(3I's)」として明文化されており、当社グループ全社員が日々の業務で実践するものとして共有されています。
当社グループの社員や運航船で働く船員は全世界で5万人を超え、互いに協力しながら地球規模でビジネスを展開しています。ジョブローテーションで幅広い業務に携わることで知見を広げ、幅広い研修による刺激で能力を高めることで、どんな時代であっても、優位性を自ら作り出せる人材の輩出を目指しています。
多様な国からの船員確保
安全・効率運航を実現していくため、世界中の商船系大学と提携して学生を当社のキャデット訓練船※を活用して育成し、将来の幹部職員を養成しています。
- ※キャデット訓練船
通常の商船に教育施設(20人のキャデット部屋、教室、インストラクター用居室など)を増設した船舶
国籍別船員比率※1
- ※1NYK SHIPMANAGEMENT PTE LTD.の船員(職員・部員)比率
- ※2中国、ベトナム、ロシア、ミャンマー、ナイジェリア、アンゴラ、パナマ、シンガポール
フィリピンの自営商船大学NTMA
2007年6月、当社は、フィリピンにおけるビジネスパートナーであるTDG社※と共同で、マニラ近郊カンルーバン市に商船大学NYK-TDG Maritime Academy(NTMA)を設立・開校しました。
当社は、フィリピンを主要船員輩出国の1つと位置付け、フィリピン人幹部職員の確保とその質の維持・向上に努めています。NTMAでの大学教育を通じて、将来の幹部職員としてのマネジメント能力の育成に重点を置く一方で、現場の最前線で求められる実践的な知識・技術の習得を進めています。現在、多くの同校卒業生が、当社グループ運航船で活躍しており、2021年4月にはNTMA卒業生として初の船長が誕生しています。
当社は、NTMAが当社の安全運航とともに、フィリピン人船員の質の維持・向上と船員教育発展の一助となることを期待しています。
- ※TDG社
Transnational Diversified Group(本社・フィリピン)
1976年に設立された船舶代理店業や船員配乗・育成事業、物流事業を行う企業グループ。当社とは設立当時から協力関係にある
25年を越える歴史あるフィリピンのマンニング会社
当社のグループ会社であるNYK-FIL社※は、当社グループ運航船に乗務するフィリピン人船員の研修・育成、配乗管理を行う会社として1989年にTDG社との合弁で設立され、現在では200隻以上の当社グループ運航船にフィリピン人船員を配乗しています。2007年に開校した商船大学NTMAや、同校に併設する船員研修施設を活用し、当社と一体となって将来の幹部職員を担うフィリピン人船員を育成することを目的としています。近年では、大型原油タンカー(VLCC)や液化天然ガス(LNG)船など高度な運航技術を要する船への登用も、積極的に推進しています。
- ※NYK-FIL社
NYK-FIL SHIP MANAGEMENT, INC.(本社・フィリピン)
bet365 退会人海上職社員 自社養成コース
海運業を中心として海・陸・空におけるさまざまな輸送ネットワークをグローバルに事業展開する当社グループにおいて、多様な人材を確保・育成していく必要性は一段と高まっています。
従来、海上職社員には専門的な教育を受けたライセンス取得予定者のみを採用していましたが、2006年度からbet365 退会の船会社で初めて、一般の四年制大学卒業生を採用し、海上職社員の自社養成を開始しました。
自社養成コース採用者は、入社後2年間、教育および乗船訓練を受け、ライセンスを取得します。
その後、当社運航船において航海士・機関士として乗船経験を積み、船長や機関長を目指します。
現在、養成期間を経てライセンスを取得した人員は120名(2023年4月時点)を超え、世界中の船上の現場で活躍しています。
当社は、今後も継続して自社養成コースの採用に取り組んでいきます。採用・採用後の研修などについて、詳しくはこちらをご覧ください。
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