レンゴーの歴史 創業者 井上貞治郎の経営哲学「きんとま」哲学 レンゴーの創業者である井上貞治郎は、苦心惨憺、試行錯誤のすえに段ボールをつくり上げました。今では一般的な名称となっているこの「段ボール」という名前を最初に命名したのも井上です。その艱難辛苦の経験の中から、井上は独自の経営哲学を会得します。それは「きんとま」というものです。 「きんとま」とは、 「きん」はお金と、金鉄のように固い意志を表し、 「 と 」は英語でいうand、 「 ま 」は真心の真と、間を意味します。 この「間」という字の上に「時」をつければ「時間」、 「空」をつければ「空間」、 「人」をつければ「人間」になります。 すなわち「きんとま」とはgold and timing、金鉄の意志・金・真・間の四つを握ったら死んでも離すなという商売の鉄則であり、タイミング、チャンス、商機を逃さず、人・モノ・金と心を大切に経営をせよと説く貞治郎翁の造語です。現代風にいえば「お金と強い意志を持ち、人、時間、ものを大切にしながら真心をこめて事業経営をしなければならない」ということになるでしょうか。レンゴーには、創業以来この「きんとま」哲学という理念、行動基準が脈々と流れています。